毒親育ちが保育士を続けるために①人間関係

保育士

毒親育ちは、その受けてきた精神的、身体的ダメージの大きさにより、苦労の大きさも悩みの大きさも人それぞれです。

でも、保育士という職業に就きたいと思っている方に限って言えば、悩みは大きく分類できるのではないかと思います。

そこで、毒親育ちでも保育士になりたい!と思う方に向けて、続けていく上で苦労するかも…と思う問題とその解決策をピックアップしていこうと思います。

今回は人間関係についてです。

保育士の年齢や立場別に3つの項目に分けました。

1.年齢の近い同僚との関係

保育士という性質上、以前の投稿でも書きましたが、職場内でのコミュニケーションが必須な仕事です。

そのため、年齢が近い同僚とは自然と仲が深まる可能性は大いにあります。

ですが、距離感が近いがために嫉妬や軽蔑の対象になったり、反対に目の敵にされてしまったり、と上手くいかなかった時の風当たりも強くなりがちです。

それは相手の仕事の姿勢や性格もあるので、合わない相手であれば、いくら仕事を頑張っていても「あんなに真面目に仕事して!」となったり、反対に手を抜きすぎても「私はこんなに頑張っているのに!」となったりします。

なので、仕事の真面目さを相手に合わせる必要はありません。

子どものことが一番ですし、自分の感情も大切なので、年齢が近くて距離が近い同僚ができてもあくまで同僚としての視点も忘れず、接していくことが大切だと思います。

ですが、挨拶や報連相、勤務時間外のコミュニケーションなどは日頃から欠かさず行っていくことで、仲良く仕事をしていきたいという気持ちは伝わるのではないでしょうか?

それでも上手くいかない時のために、相談できる相手を作っておくと良いと思います。

本当は信頼できる職場の上司がいると一番いいのですが、なかなかそういう環境に恵まれることは少ないと思うので、同じ職業や職場環境が似ている人で、あなたを責めたりしない人がオススメです。

状況や相手の気持ちが客観的に見れて的確なアドバイスをもらえたり、自分の気持ちに共感してもらえると思います。

2.年齢の離れた先輩や後輩との関係

勤める園によっては、異年齢交流や複数担任の可能性もあります。

行事などでは、特に色々な保育士と関わる機会も増えることと思います。

その際、立場や雇用形態の違う保育士や年齢の離れた先輩保育士や後輩保育士とも深く仕事をすることもあるかもしれません。

その時も、やはり気をつけなければいけない事は、基本的な毎日の挨拶や、報連相、そしてコミュニケーションです。

相手がどんな保育をしたいのか、何が得意なのか、どのように仕事をすれば円滑に進むのかということを見極めなければなりません。

反対に自分の気持ちを押し殺してばかりいると「自分の思いがない」「何を考えているのかわからない」といったことを思われてしまいます。

相手の気持ちを尊重しつつ、自分の思いも伝えながら、どうやって保育を進めていくか決定していくのは、毒親育ちを抜きにしても保育士がとても苦労しているところなので、「自分なんて」と思わず、歩み寄りが大切だと思います。

子どもの生活の延長線上である保育園という場所では、保育士の年齢によって保育や雑務の仕方も違ってくる可能性があります。

洗濯物はこう干すとか、普通はこうやって掃除をする、子どもには◯◯させるべきだなど、経験が長い人ほど持論を持っている人も多いので、それが子どもにとって悪いことでなければ、ある程度合わせて、相手と衝突しないことが望ましいです。

3.上司との関係

園によって、管理職の立場や権力、影響力は様々です。

親との関係と同じく、上司だから尊敬に値する人だとか、絶対に言っていることが正しいと盲信しないことが大切です。

ですが、役職が与えられている以上、陰で影響力がある先輩保育士がいたとしても上司であることには変わりありません。

そして、上司も円滑に仕事を回していきたい気持ちが強いので、保育士たちとコミュニケーションを取りたがっている場合が多いです。

周囲の状況を見ながら、「媚びている」「雑談が多い」と同僚から言われないように上司との関わりを持てると良いのではと思います。

上司の保育や仕事への考え方、働き方への考え方などの価値観がわかると園全体の保育の進め方がわかり、スムーズに仕事ができると思います。

飲みニケーションの文化は廃れてはいるものの、年に1度や2度、食事をする機会がある園が多いのではないでしょうか?

保育士を続けていくのであれば、1度は参加しておくことをお勧めします。

保育士は情に厚い人が多い印象なので(kino調べ笑)、コミュニケーションを取らないより、取った方が

ここぞというときに力になってくれる可能性も高まります。

4.保護者との関係

毒親育ちのあなたなら保護者にも多様性があることがわかるはずです。

「昔と違い〜」と言われがちですが、昔から、変な人は変。虐待する親もモンスターペアレントもちゃんといました。

昔と変わったのは、保育園の対応の仕方が、とても高いレベルで求められるようになったことです。

ここ10年ほどで時代が変わり、園によっては、全てアプリに代わり、玄関対応が極端に減った園もありますし、保育士同士や保護者にも共有できるドキュメンテーション形式の写真入り掲示物で、保育の内容を伝えていこうという流れになってきています。

ですが、直接話をしたい保護者も多いと思います。

これは保育士としての基本ですが、怪我や体調などの報告は直接伝えるべきですし、ある程度保護者一人一人に合った対応を心がけることも大切です。

普段から信頼関係を築いておかないと、何かあったときに、あれもこれもと今までのことも引っ張り出されたり、不満が爆発し収拾がつかないクレームになったりします。

ただ、他の保護者から見て平等でない対応や、冷たくうつるような対応は良くないので、先輩保育士の対応の仕方を見ながら、良いところは真似つつ、誠意を持って接するべきだと思います。

そして、理不尽なことを言われたり、対応しきれないことや自分では分からないこと、気になる保護者の言動は早めに上司の耳に入れ、判断を仰ぐべきだと思います。

それこそ毒親だった場合、火の粉を自分1人で被ることにもなりかねません。

責任を園に担ってもらうことも自己防衛策として必要です。

まとめ

以上、毒親育ちが保育士になると人間関係で苦労しそうなことについて書きましたが、どんな職場であれ、大切なことは

・挨拶、報連相、コミュニケーションを欠かさない

・相手の目的や性格を把握する

・相手との距離感や関わり方を見極める

・信頼できる相談相手を作っておく

・いざとなったら退職すればいいという気持ちで無理をしすぎない

ということです。

何よりもやはり、まずは自分が人と密接に関わる場所で働ける心の余裕があるかというのが一番大切です。

そして、最初から人間関係が円滑なところを職場に選べるかで、その後の自分の人間関係も大きく関わってくると思います。

慣れるまでは、大変なこともあると思いますが、子どもへの理解が深まり、信頼され、やりがいもあり、信頼できる仲間もできる仕事は、とても貴重な経験なので、毒親育ちでも保育士の夢を持っている方をこれからも全力で応援したいと思います!

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