子どもにイライラしない考え方

子育て

育児をしていて、すぐに怒ってしまう。

叩いたり、怒鳴ったりしてしまう。

脅したり、泣かせたりしてしまう。

子どもが嫌い、ムカつくし、ストレスが溜まる。

そして、そんな自分に自己嫌悪してしまう。

そんな方に少しでも参考になればと思います。

子どもを外国人だと思う

新生児

は?

と思われそうですが。似ていると思いませんか?

生まれたばかりの赤ちゃん🟰突然日本に連れてこられた外国人

まず、言葉が分かりません。そして、食べ物や文化も違います。

見たこともない場所で、見たこともない人達とこれからずっと暮らすわけです。

そりゃ泣きたくなりますよね。

そして、まだ、よく目も見えていませんし、体も思うように動かせません。

怖いと思いませんか?そりゃ不安定にもなりますって。

その上、すぐお腹空くんですよ。数時間起きにミルクやお乳をもらわないといけない。

そのために近くに安心できる大人がいてくれないと死活問題なわけです。

抱っこから下ろすと夜中でも早朝でも泣き喚く気持ち、少し同情したくなりませんか?

kino
kino

私は、大変な時、ワンオペ育児をする私と毎日泣き叫ぶ娘達を、戦地にいる同志だと思って戦い抜きました(笑)。

乳幼児期

数年すると、言葉を話すようになります。

「うちの子は言葉が遅くて…」

とよく聞きますが、それで周囲と比べてイライラしている人を見かけます。

でも、大抵の日本人は中学から高校卒業までの6年間、学校で英語を勉強する人が多いですけど、話せるようになっている人ってどれくらいいますか?

話せない人が大多数だと思います。

これがもし、ほとんどの同年齢の友達が英語で会話を話している中、自分だけ話せなかったらどうでしょう?

めっちゃ困るし、嫌じゃないですか?私ならストレス溜まるし出かけるのが億劫になります。

子どもの感情は5歳頃には大人と同じくらいまで完成すると言われていますから、「子どもだから何も感じてないでしょ」というのは間違いです。

言葉が話せないのは、言葉への興味が少ないのか、言葉でのコミュニケーションを取る機会(言葉を積極的に聞く)が少ないのか、言葉にしたいけどできない何か精神的な理由があるか、そのほかの理由なのか…。

私たちが学校でみんなと同じように英語を勉強しても、成績がいい子とそうでない子がいても不思議ではないのに、なぜか小さい頃の育ちに関しては「この年齢までに〇〇ができなければ」という概念が多いように感じます。

それはなぜか。先ほども述べたように、子どもが困っていたり、その状況がとても嫌だと思っているかもしれないからです。

でも、そうだったとしても言葉で上手く表現できない。そうすると、子ども自身イライラするし、すぐに泣きたくなるし、大人から怒られる回数も増える…という悪循環に陥ります。

生まれて数年で人生嫌になっちゃったら可哀想すぎませんか?

だから、目安を設けて早めに手助けしてあげよう!と定期的に面倒な健診があるのだと思います。

そして、乳幼児期は身体の発達も目覚ましいです。

はいはい、歩く、走る、跳ぶ、登るなど、できることが増え、子どもはやっと自由に体を動かせるようになってくるのですから、それは色々試してみたくなりますよね。

その上、まだこの国のルールを知りません。

机に登ったり、道路に飛び出したり、泥だらけの手で色んなところを触ったり、静かにしないといけないところで騒いだり…。

kino
kino

私は保育士をしていた頃、担任をしていた子がイスラム教徒で除去食だったのですが、それまでイスラム教の方はみりんもお料理に使えないことを知りませんでした。

戦地は、銃なんて当たり前の文化でしょうから、きっと日本で銃刀法違反なんてびっくりするでしょうね。

それくらい、私たちの常識や普通だと思っていることは、当たり前ではないのだと思うべきです。

毒親育ちの方ならきっとわかって頂けると思います。

子育ての仕方も当たり前はありません。

親だけでなくどんな人でも、「普通」とか「常識」を押し付ける人はみんな「毒」になる要素を持っていると言えます。

ただ、我が子や周囲に危険が及ぶことはしっかり教えていく必要がありますから、相手に伝わりやすい表情や言葉を意識する必要があります。

大事なことは、怒ることや叱ることではなく、理解できるよう伝えることと、理解できるまで根気強く伝えるのを諦めないことです。

使えるものは使う

よく話題に上がるのが、子どもに使うハーネスです。

子どもが道路に飛び出さないようお出かけの時にリュックのように肩に通して使うものです。

これを「犬の散歩みたいで可哀想」という人もいます。

他にもミルクをあげるのに大人が支えなくても良いミルク用のクッションや電動で揺らしてくれるバウンサーなどもありますが、これらは物議を醸しながらも需要がとてもある商品達です。

もちろん、商品がどうあれ安全には配慮する必要があるので、絶対に目を離してはいけませんし、使用上の注意事項が記載されているので、それは必ず順守しないといけません。

でも、倫理観は子どもにとっては2の次です。

ミルクを一回減らされるより、お腹が空いた時や決まった時間にクッションを使ってでもミルクをもらえた方が子どもは嬉しいでしょう。

ハーネスも、私が子どもなら、毎回飛び出して危険な目にあったり、毎回怒られてばかりいるより、よっぽど知らない人に「可哀想」と陰口叩かれてる方がマシです。

ただ、そのせいで母親が思い詰めたり、機嫌が悪くなるなら、そもそも出かけないほうがいい…と思う可能性もありますが。

ちなみに、少し話は変わりますが、子どもは「構ってくれないぐらいなら、怒られる方がマシ」と考えがちです。

怒られる言動ばかりの子どもがいたら思いっきり構ってあげると問題行動が収まる可能性があります。

何事も優先順位と諸々のバランスです。

そうは言っても

「本当はしてあげたいんだけど、辛くてしたくない」

「本当はしちゃいけないんだけど、我慢できない」

みたいなことがある時は、注意信号です。

子どもとの距離感や自分の気持ちのバランスがおかしくなりつつあるからです。

そういう時は、子どもと一旦距離を取れるよう工夫をしてほしいです。

「だから、それができたら苦労はしてない!」

と言われそうですが、それは本当ですか?

先ほどのハーネスやクッションのように、便利グッズも調べたり、誰かに教えてもらわないと分かりません。

kino
kino

私が行っていた市外の支援センターは交代で子どもを他のお母さんに見てもらいながら、ワークショップに参加できるイベントを毎週していました。

子育ては情報量で、ぐっと難易度が変わります。

諸々のバランスも、たくさんの人から子育ての様子を聞くことで、平均値や客観的な自分の育児がわかり、整ってくるので無理をしなくなってきます。

極端な育児をしている時や毒親になりかけている時ほど、視野が狭くなりがちですからね。

そういう時は子どもだけでなく、大抵、親自身も苦しんでいる時が多いものです。

ただ、情報に左右されてストレスになってしまう人はどんな頻度で、どんな人に会うか、どんなことを調べるかなど工夫が必要です。

私は実家には頼れないので、夫や義実家、ママ友や支援センターにたくさんお世話になりましたし、現在もお世話になっています。

元保育士なのに、娘を預けている園の先生に、娘の家での様子を報告しますし、園での様子も教えてもらって、時には相談したりもします。

なので、頼れる人、頼れる場所、頼れる物の情報をたくさん集めて、子どもの様子やバランスを見ながらたくさん活用してください。

ママの人生もこれからですが、子どもの頃人生も生まれた時から始まっています。

「若い時の苦労は買ってでもしろ!」という名言は昭和までです。

みなさんご存知の通り、生きていれば放っておいても苦労は勝手にわいてくるので、避けられる苦労は(子育てにおいては特に!)しなくて大丈夫です♡

一緒に子育て楽しんでいきましょう。

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